男性更年期障害

男性更年期障害とは

更年期障害は女性だけでなく、男性も加齢による男性ホルモン(テストステロン)の分泌低下により起こる疾患です。男性の更年期障害は、加齢男性性腺機能低下症候群(late onset hypogonadism syndrome:LOH症候群)とも呼ばれることがあり、女性の更年期障害と共に近年注目されています。
女性の更年期は閉経をきっかけに症状が発現します。男性にははっきりとしたイベントが無く、症状出現のタイミングには個人差があります。男性ホルモンは30歳以降、加齢によって、年に1~2%程度低下していきます。主に、40代後半から80代までの方に症状が見られます。最近ではメディアに取り上げられることも多く、早期に受診して適切な評価・治療を行うことで、快適な生活を取り戻す患者様が増えております。特に、働き盛りの男性に知っていただきたい疾患です。

男性更年期障害の原因

テストステロンは、思春期では第二次性徴の発現に必須のものです。性欲を促し、筋肉の発達、声変わり、体毛や精子形成に関与します。それが低下していくことで、様々な症状が出現します。

男性更年期障害の症状

など

特有の症状は少ないですが、早朝勃起の低下、性欲の低下勃起不全が揃うとLOH症候群が強く疑われます。
また、精神面のトラブルが強く出る場合、うつ病の診断を受けて、治療されているケースも少なくありません。
放置すると辛い症状が続き、QOL(生活の質)を低下させることになります。更に、メタボリック症候群、糖尿病や呼吸器疾患などのリスクファクターにもなり得る報告が多く見られます。
“年齢のせい”と諦めずに、原因を突き止めていきましょう。

男性更年期障害の検査・診断

診断は、チェックリストと採血検査(遊離テストステロン値)で容易に行えます。採血検査は午前中の方が理想的と言われています。

男性更年期障害の治療

テストステロン補充の適応がある場合には保険診療で、注射(2~4週に1回)を開始します。それぞれの患者様によって現れる反応の強弱がありますので、投与量や投与間隔について調整する必要があります。
数値によっては保険適応になりませんが、その場合は自費診療で注射することが可能です。反応を見て、継続するかを決めましょう。
補充方法には塗り薬もありますが、注射の方が用量が多く効果的ですので、定期的な通院をお勧めします。

40歳以上の男性で、心身の不調が続くなど、症状に心当たりがある場合には、当院にてチェックリストと採血検査を実施してみましょう。
特に自費診療で注射を継続している方は、保険が効く場合ですと費用負担が少なくなりますので、泌尿器科をしっかり受診してみて下さい。
テストステロンは、強力なアンチエイジング作用を持ったホルモンです。
お気軽にご相談下さい。

男性ホルモンを増やすために

テストステロン値とメタボリック症候群は明らかな相関性があり、体重減少によってテストステロンは上昇します。糖尿病でも同じことが言われています。
また、運動量も大切です。いわゆる“筋トレ”はもちろん効果的ですが、毎月100~120km程度の歩行(早歩き)があると、最もテストステロンが高くなるという報告があります。
食事は最も大切であり、良質なタンパク質を摂取する必要があります。特に、羊肉(ラム肉)に多く含まれるカルニチンは、アミノ酸の一種でありテストステロンの分泌を促進する効果があるとされています。また、貝類など亜鉛を多く含む食材の摂取も効果的とされています。

住所 〒279-0012
千葉県浦安市入船1-4-1 イオンスタイル新浦安5F
電話 047-355-0926
最寄り駅 新浦安駅より徒歩2分
診療時間
9:00~13:00
14:30~18:30

…第2週・第4週は午前中、聖路加国際病院にて診察。
(午後のみ診療となります。)
※最終受付時間は診療終了30分前までとなります。

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